企業理念

製品開発・試作にはBusinessを有効に走らせる目標形態が必要と考えています。
それが表題に上げる三つの項目と考えています。
私の考える三つの定義とそれを念頭に進めた結果の一例を紹介します。

1.Top Runner Business

言葉のとおり、一番最初に製品を世に出すBusinessです。利点は、市場を優先的に動かせる(初期段階の製品出荷独占、価格決定権、技術への信頼、知名度など)そして、このBusiness形態を連続して続けることで、新しい開発検討にお声がけいただける。課題は、ある程度の検討・開発の期間が必要となってきます。そのため、短期の売り上げを検討する場合には不向きです。

2.Existing Runner Business

これも言葉の通りです。多数社が競争相手となり、既存に存在する製品を取り合うことになります。製品設計と製造コストが中心となり開発要件が殆ど無い製品化と言えるでしょう。利点は、開発時間を必要としないため、製品化までの時間が短いこと。そして、市場からの要求量が読みやすいことから売上金額の予測が容易なこと。欠点は、競合が多くなるBusinessから低価格の波に曝される製造コストが重要になると言えます。

3.Old Fashion

既存製品になりますが、製造会社の撤退が進み、販売価格も最低を見る状況となった製品です。しかし、市場では競合がなくなったことで確実に市場と価格が見えるBusinessと言えます。実際の市場では、いまだにTV/Projector/Gameなどに用いるRGBのような市場要求量をさします。利点は、競合が少なく過度な価格競争に曝されず、販売量が確保できる。そして、確実に儲けがでます。欠点は、再設計となる段階で、徹底したコスト抑制の作業と競合調査が必要となることでしょうか。

一つの例として、HDMI 2.0 Premium および HDMI 2.1をご紹介します。これらの製品は、Cti Group (新泰電線工業)で上級技術顧問・統括部長の業務を進める中でHDMI Forum MemberのJCE (Ctiの子会社、Johnson Components & Equipment Co.,Ltd)からHDMI Forum TWG member業務を進める中で規格内容を最大限に生かすケーブル設計とケーブルAssyを作ることにより、他社に先駆けて長尺ケーブルAssy品を完成させて、業界で初めて4K60P 4.4.4や4K120P 4.4.4/8K60P 4.2.2.に販売を開始しました。
l 4K60P 4.4.4向けの初期試作での最長は10m AWG#28 ⇒ 一般的なメーカーではAWG#28の場合、5m程度
l 4K120P 4.4.4/8k60P 4.2.2.の初期試作では5m AWG#28 ⇒ 一般的なメーカーではAWG#28の場合、3m程度
これらのマージンを基礎としてTop Runnerを展開して成果となっています。